メンテナンスをせず放置されていた結果、雨漏り→大がかりな工事に・・・な件
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名古屋市の外壁塗装専門店。
(株)東海工芸の目加田です。
本日は雨漏りに関してのブログになります。
昨年2024年度に行った弊社の工事の中でもかなり大掛かりな工事になっています。
今、雨漏りが起きていないから・・・という方も、スルーせずに見ていただきたいブログです。
雨漏りが起きたらどうなるのか、その怖さも一緒にわかっていただけるかなと思います。
施工前の劣化状況
こちらは改修工事に入る前の写真です。
- 側面が波打ったように
- 隙間が出来ています
- 浮きや反りがでています
側面部の外壁がガタガタ波打ったようになっているのが分かると思います。
サイディング外壁というのは釘を打って固定しているのですが
釘を打っている胴縁と呼ばれる木材まで水が回ってしまって腐食しています。
釘が打ってある木材が腐食したことで、釘が効かなくなり、外壁材が抑えられず、この様に浮いてしまっています。
塗膜も撥水効果がなくなっている為、サイディングが水を含み→雨がやんで乾きを繰り返します。
それが続くことでサイディング自体が反ってきてしまいます。
続いてはベランダのなかですが、
ベランダ面の外壁も明らかに苔が生えています。
- 苔が生えています
外壁は塗膜の撥水効果がなくなり、床は防水効果がなくなったため、撥水されず
常に湿気を含むような状態になってしまいます。
そしてベランダの内側は日光もあたりにくいので、渇きも悪い。
結果として写真の様に苔が生えてしまっています。
こちらも湿気を長期間含み続けた結果、胴縁や下地までがダメージを受けてしまっています。
これらは、経年劣化を放置しメンテナンスをしなかった事が要因の一つにあげられます。
新築時に雨水がサイディングの内側に入らない様に塗装したり、シーリングや板金を巻いて防止するのですが、
その部分が紫外線や雨風の影響を受けるなどで、経年劣化が進んでいきます。
そのままシーリングや塗装などのメンテナンスをせず、長い間放置された結果、様々な部分から隙間が出来、
外壁材自体も雨水を含むなどの結果・・・今の状態に至ったかと存じます。
今回は側面・ベランダはすべて貼替、木部差し替え等、かなりの大工工事を行う結果となってしまいました。
費用としても、塗装でメンテナンスを行う金額の数倍は費用が掛かってしまっています。
つづいて屋根です。
屋根はパミールと呼ばれる塗装が出来ない屋根材が使用されております。
- パミール屋根
- パミール屋根
劣化とともに内側からミルフィーユ状にめくれてしまうのが特徴です。
塗装をしても内側からめくれてしまうため、今回はこの屋根の上から金属屋根を葺くカバー工法という工法でメンテナンスをしております。
パミールに関しての記事はコチラ
スレート屋根の劣化写真と補修方法、塗装できない屋根材「パミール」とは?
ここから各場所の補修工事に進んでいきます!
外壁・ベランダの補修
こちらは劣化したサイディングをはがした時の写真です。
- 外壁劣化状況
- 外壁劣化状況
- 外壁劣化状況
- 外壁劣化状況
完全に木部が劣化・腐食しているのが見てわかるかと存じます。
- 下地再施工
- 下地取り換え
- 透湿シート施工
- 胴縁施工
こちらを完全にとり替えて、その上でサイディングを貼っていきます。
- サイディング貼替
- サイディング貼替
- シーリング工事
- 塗装工事
サイディングを貼り→シーリングを行い→塗装を行います。
新しく貼ったサイディングは新品の為、工場で塗装されているのですが、貼替作業していない部分と色を合わせる為にと、
貼替していない部分も塗膜が弱っている為、塗装工事をする必要があった事から、建物の外壁の全てに塗装工事を行っています。
外壁の塗装で使用した塗料は
プレマテックス社製品の【ウルトラペイントシリーズ・ウルトラMUKI】になります。
20年以上の耐候性が期待できる塗料で塗料の種類は無機塗料となります。
高い耐候性で長い間にわたって紫外線や雨風から外壁を守ります。
次はベランダです。
床の部分まで水がしみてしまったため、完全に撤去し構築しなおしています。
その後、壁は塗装をし、床は防水工事を行っています。
- ベランダ外壁撤去後
- ベランダ解体後
- ベランダ外壁撤去後
- ベランダ床下地構築
- ベランダ再構築
- ベランダ床防水工事
手摺のあった笠木部分も雨水が侵入する要因の一つです。
新しい板金を巻いて雨水が中に侵入しない様にしていきます。
- ベランダ笠木再構築
- ベランダ笠木板金施工
屋根の補修
屋根のカバー工事になります。
新しい防水シートと、新しい屋根材(スーパーガルテクト)を既存の屋根の上から施工していきます。
- 屋根施工前
- 防水シート施工
- 板金類施工
- スーパーガルテクト葺き
カバー工事の利点としては・・・
全てを交換する「葺き替え」と呼ばれる工法と違って撤去費用が掛からず安価に施工できる点。
屋根が2重になる為、夏の暑さが和らぐ点などが利点として挙げられます。
- 屋根カバー完了
- 屋根カバー完了
使用した屋根材はアイジー工業製品のスーパーガルテクトです。
軽くて丈夫な金属屋根でスレート屋根よりも耐久性が高く、長い間メンテナンス不要な屋根材になります。
塩害、錆にも強い耐候性を備えており、メーカーからの保証が手厚い所もお客様に安心頂けるポイントです。
スーパーガルテクトに関しての記事はコチラ
屋根カバー工事の施工方法や材料へのこだわり!【スーパーガルテクト】
ビフォーアフター
- 施工前
- 施工後
外壁を貼り換えたため、側面にあった凹凸もなくなり美観が蘇りました。
この度は施工をお任せいただきありがとうございました。
雨漏りが起きやすい家
施工したT様邸には軒がない個所がありました。
今回の様に軒がない家や短い家で、雨漏りが発生した事例をたびたび目にします。
写真は軒の説明になります。黄色の矢印が指し示しているところが軒です。
軒がもっと外側に出ているところもあれば、今回施工したお宅様の様に軒がない箇所もお家によってはあります。
何件ものお家を拝見している私共が考察するに、
軒がない家、ない箇所には、
シーリングや鈑金などを使用して、雨水が建物内に入らない様にカバーしているのです。
しかし、年数が経つにつれ、その部分が劣化していきます。
劣化すればシーリングに隙間が空くなど、雨が侵入する要因を作ることになってしまいます。
結果として、雨漏りや内側から外壁を腐らせる事に繋がっていると考えます。
また、そういうお宅様にかぎって20年30年メンテナンスされていないという事も・・・
近年は軒が短い(ない)ようなお家も多いので、定期的な検査をお勧めしております。
軒が短い(ない)家に限った事ではないですが、気づいたころにはメンテナンス費用に何百万もかかるなんて事もありえるのが戸建て住宅の怖い所です。
定期的に点検をし必要な箇所をメンテナンスする事で、家の状態を把握し、メンテナンスコストを安価に抑え、結果としてお家の寿命も延びることに繋がります。
結局・・・
結局、なにが言いたいかというと・・・
どこのメーカーさんが施工した家でも、外壁や屋根にどのようなものが使われているか、
どのような形状をしているか等で施工方法が変わってきます。
補修しなければいけない所をしっかりと確認し、それに沿った施工方法でメンテナンスすることがお家を守ることに繋がります。
って事です!
参考になる記事はこちらにも
名古屋市瑞穂区にてダイワハウス住宅の外壁塗装工事をお任せいただきました・・・の件
トヨタホームの塗装ポイント&厚型スレート瓦は念入りに下塗りを!の件(日進市W様邸)
築25年以上の外壁や屋根の傷み具合・ミサワホームで建てられた家を塗装(名古屋市北区T様邸)
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