ベランダの防水チェックを怠るとな件（一条工務店で建てたお家）

見落としがちなベランダ・バルコニーの劣化症状。

ベランダから外壁材の中に水が廻ってしまうと、どのようになってしまうか…という事をブログにしてみました。

外壁や屋根の塗り替えをお考えの皆様

こんにちは！外壁塗装・屋根塗装専門店として名古屋市で25年！

名古屋市の外壁塗装専門店。

（株）東海工芸　目加田です。

危険を煽るつもりはないのですが、「こんな事もあるんだ」という一例として知って頂きたいので是非ご覧いただければと存じます。

ベランダ・バルコニーのチェックポイント

ベランダ床の防水工事は、専門の人間が診断をしないと適切な時期で施工を行うことが難しかったりします。

ベランダ床のチェック

防水層の上にルーフタイルなどを敷いていて見れない場合は、特に注意が必要です。

←このタイルの下が防水工事がしてある部分です。 タイルを剥がさないと確認できません。

防水効果が失われてしまうと、『ベランダの床材』→『構造材』→『裏側の軒天』まで雨水が染み込んでしまい、木材の腐食や劣化に繋がります。

ベランダ笠木のチェック

また、『笠木』と呼ばれるベランダ外壁の上端の部分も定期的な確認が必要です。

←赤線で囲った部分が『笠木』とよばれる部分です。

劣化が進むと、笠木と手摺の継ぎ目や外壁とのつなぎ目から雨水が中に染み込むことがあります。

そこから『ベランダ外壁』→『構造材』→『裏側の軒天』と雨水が染み込んでしまい、木材の腐食や劣化に繋がります。

もしも、木材や外壁の劣化が著しい場合は、外壁・軒天の貼替や構造材の交換作業等が必要になってしまうため、外壁塗装の工事費用だけのつもりが補修・交換費用も必要となります。

一条工務店で建てられたH様邸　名古屋市天白区

今回、一条工務店様で建てられた天白区H様邸で行った工事は

　①外壁材などの部分解体→補修・交換工事→復旧工事

　②塗装・シーリング工事

　③FRP防水工事

その中でも、①外壁材などの部分解体→補修・交換工事→復旧工事を主として話していきます。

各部分の劣化状況・診断

ベランダ下の軒天です。

ベランダの防水効果が失われてしまい、雨水が床に染み込み、ここまで到達してしまっています。

それが積み重なり、このようにシミができ、欠落に繋がっています。

ベランダ面の外壁を剥がしてみると、水の染み込みにより構造材が腐食・劣化してしまっています。

今回はこちらの構造材も交換していきます。

各部分の補修・交換作業

◆軒天部分

軒天の貼替が必要な部分を撤去しています。水が染みて、腐食しているのが見て分かります。

雨樋を外して、構造材を再施工。木材が新しくなっているのが確認できます。

その上から軒天を貼り直して、塗装工事を行います。雨樋を施工し直して完了です。

◆ベランダ外壁部分

ベランダ外側の外壁を撤去していきます。

外壁材を剥がすと、構造材に水が染み込み腐食・劣化しているのが分かります。

構造材を新しくしました。

構造材の上から防水シートを施工することで、万が一水が入っても構造材である木材に直接当たらないようにします。

外壁材を新しいものに変えて補修作業完了となります。

◆ベランダ床

ベランダ床に敷かれているルーフタイルを取り外します。

下地である床が水を吸い込んでしまっています。 この上からFRP防水工事を行うと下地が吸い込んだ水が防水材に悪影響を及ぼすので、既存の下地にコンパネ（コンクリートパネル）を貼り、下地を再施工します。

その上からFRP防水工事を行うことで防水材も定着し、しっかりとした防水効果が期待できます。

ベランダのFRP防水工事完了です。

ちなみに・・・

防水材の上にはトップコートと呼ばれる紫外線などから防水材を守るコーティング塗料を施工しています。8年程で効果が薄れるので、再度施工して頂くと防水材がより長持ちします。

塗装工事完了後ビフォーアフター

上記の作業に、シーリングと塗装工事を行うと、このように変化しました。

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ベランダの外壁は新しくなり、外壁・付帯部は塗り替えを行っていますので美観がよみがえりました。さらに、補修・交換工事・防水工事も行いましたので、今後も安心してお住まい頂ける施工となったかと存じます。

結局・・・

結局何が言いたいかというと

雨水が染み込むと少なからず内部がダメージを受けてしまいます。

目に見える症状が出ているときは、かなり悪化している可能性も・・・

定期的な点検・検査を行い、適切な工事を行う事が肝心です！

詳しくはこちらをご覧ください↓

ベランダ・バルコニーの防水層を守るトップコート塗装って何なの？な件

って事です！

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